こんにちは、現役訪問看護師のあすぴです。
最近は、さまざまな訪問看護の書籍が販売されていますね。
しかし、近くの本屋さんには置いていないことがほとんどで、インターネットで購入することが多いです。
どの参考書が役に立つのか、わかりません!
そうなんですよね。
安いものではないから、失敗したくないですよね。
参考書をインターネットで購入する場合、中身が試し読みできないことが多いです。
自分に合った書籍なのかがわからず、迷っている方もいらっしゃると思います。
今回は、わたしが実際に読んだ書籍の中から、よかったものだけをご紹介します。
ぜひ参考にしてください!
訪問看護の基礎を知りたい人におすすめの書籍
カラーで見やすい!
ナースのためのやさしくわかる訪問看護
訪問看護でよく使う看護技術をカラーで詳しく載せている本です。
わたしは訪問看護に転職する前には一つの病院でしか働いたことがありません。
訪問看護ってどんなものかなかなか想像がつかないところがありましたが、この本で訪問看護のイメージがつきました。
病院勤務から訪問看護に転職する方や、看護師業務にブランクがある方にもおすすめです。
訪問看護でよく出会う医療処置が満載!
よくわかる在宅看護
この本は事業所に1冊は置いておきたいボリュームたっぷりの一冊です。
訪問看護でよく出会う医療処置や看護技術が、技術ごとに詳細に記載されています、
ステーション内のマニュアルとして活用することで、手技の統一にも役立ちます。
わたしも初めて出会うカテーテル管理など、事前にこの本で勉強してから実践に挑みました。
特に在宅人工呼吸器と事例展開の項目にはとても助けられました。
訪問看護では様々な疾患のご利用者様がいて、多くの医療技術を要します。
訪問看護に就職して自信のない医療技術がある方や、訪問看護にこれから就職予定の方にもおすすめの1冊です!
訪問看護の現場で使える書籍が欲しい人におすすめの書籍
疾患別看護が見やすい!
現場で使える訪問看護便利帖
訪問看護便利帖は、基本的な訪問看護制度から疾患別の看護も載っています。
新規のご利用者様の初回訪問前などに、疾患ごとに確認をしておくと安心できます。
内容は基本部分を広く網羅している感じで、さらに詳細を知りたいという場合には追加の資料が必要です。
カバンに入る大きさで、情報量が多すぎないので訪問の合間に気軽に読むこともできます。
訪問看護に初めて就職する方には訪問看護の大枠を勉強できるのでおすすめです。
持ち運ぶならこれに決まり!
在宅ケアナースポケットマニュアル
ポケットマニュアルは、他の記事でも載せていますが、めちゃくちゃおすすめです。
わたしは発売してすぐに買いました。
特におすすめなのは、褥瘡の写真付きの段階評価や適切な軟膏の選択が詳しく記載されているところです。
また、社会資源について記載された項目も、現場で「こんな時どんな制度が使えるかなぁ…」と悩んだときに開きます。
名前の通り、ポケットに入る大きさで持ち運びにも大変重宝しています。
この本を書いた訪問看護ステーションの方々の訪問看護に対する熱意が、とても伝わる濃厚な内容になっています。
訪問看護初心者からベテランの全ての訪問看護師の皆さんにおすすめの1冊です。
あすぴ的疼痛管理NO.1
がん疼痛緩和の薬がわかる本
いくつも疼痛緩和について本を読みましたが、この本が一番わかりやすかったです。
訪問看護では、がん末期のご利用者様も多く、オピオイドの知識は必須ですよね。
病院に勤務していた時は、痛みの評価や医療麻薬の作用効果など、正直よくわかっていませんでした。
訪問看護師として働くようになり、目の前でがん性疼痛に苦しむご利用者さんと関わり、「この痛みをどうにかしたい」と思えるようになりました。
この本は、痛みの評価からオピオイドの作用や副作用などの現場で使える知識が身に付きます。
がん性疼痛のコントロールが苦手だと感じている人に一番お勧めしたい1冊です。
訪問看護の管理者をする人におすすめの書籍
管理者業務がよくわかる!
明日からできる訪問看護管理
この本の素晴らしいところは、訪問看護の管理業務について詳しく、そしてわかりやすく記載されているところです。
管理者をしていた当時、管理業務とはどんなことをしたらいいのか模索していたことを思い出します。
管理者3年目に入ったころ、この本に出会いました。
「もっと早く出会いたかったー!」これが正直な感想です。
管理者がどんな視点で管理業務(顧客管理、職員管理、衛生管理、経営などなど)を行っているのかがわかります。
新しく管理者になった方や、管理業務の整理をしたい方には大変お勧めの1冊です。
かわいいイラストと刺さる川柳
訪問看護師は“所長”で育つ!
かわいいイラストと、管理者の心にグッと刺さる川柳が魅力の本です。
管理者の心得がたくさん載っているんですが、どれもこれも思い当たる節ばかりでした…。
こんな素敵な所長さんになりたいと思いますが、うまくいかないこともありました。
落ち込んだときも、この本を何度も読みました。
1項目が短い文章で構成されているので、疲れているときの気分転換にもちょうどいいですよ。
管理者をしている方だけでなく、ステーション内での困りごとやトラブルを抱えている職員の方も、読んでみると違った視点の解決策が見つかると思います!
訪問看護の制度やレセプトに役立つおすすめの書籍
算定の基礎はこの本におまかせ!
訪問看護師のための診療報酬&介護報酬のしくみと基本
もう、全ての書籍の中で最も読んだかもしれません。
どの参考書よりも各項目が見やすく、言葉のチョイスもわかりやすい本です。
訪問看護の算定について、基礎から学びたい方にはお勧めです。
特に訪問看護を開業したばかりの頃や新しく事務員さんを雇うことになった事業所では、活躍すること間違いなしです!
訪問看護算定の大定番といえば…
訪問看護実務相談Q&A
これも本当によく開く本です。
しかし、これは算定の基礎知識がないとうまく使えません。
わたしは『診療報酬&介護報酬のしくみと基本』で基礎知識をつけてから、実務の中で出てくる算定に関する疑問を『実務相談Q&A』をその都度調べることで応用力がかなりつきました。
また、算定関係の書籍は最新のものを購入するようにしましょう。
令和3年4月現在はこの書籍が最新ですが、また新しい物が発売されたら更新しておきますね!
在宅療養における闘病記を知りたい人におすすめの書籍
自分のために死ぬまでを生きるということ
癌と闘わない:私の選択、私の人生、私が選んではいけませんか?
乳がんの著者が闘病を続けながら自分らしく生活を送り、生きることと死ぬことに向き合う闘病記です。
在宅医療に関わり、がんのご利用者様に出会いましたが、一人ひとり考え方が異なります。
訪問看護で大切なのは、何が正しいとか間違っていると他人が評価することではなく、いろんな考えの人がいることを認めることだと思います。
この本を読んで、著者のように生きていることを知ることは、訪問看護師としての受け皿を広げることにつながったと感じます。
この本は、アマゾンプライム会員だと無料で読めるブログ本です。
アマゾンプライム会員の方はぜひ探してみてください!
訪問看護師の大先輩の記録
在宅で死ぬということ
この本は訪問看護師の体験から書かれた闘病記です。
闘病の経過だけでなく、訪問看護師の関わりとしても、とても勉強になる一冊です。
2003年に発売された本ですが、ご利用者様との関わりの真髄はいつの年代も同じだと感じます。
情景が目に浮かぶようで涙が出てしまうので、ゆっくりと時間が取れるときに読んでいただきたい一冊です。
まとめ
今回は、訪問看護師あすぴがおすすめする11冊の書籍をご紹介しました。
わたしは『よくわかる在宅看護』で日々の訪問の予習復習をしようと思います!
ぜひ感想を聞かせてくださいね!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!
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