訪問看護の足浴の実際とは?現役訪問看護師が足浴のいろいろな工夫を解説します!

あすぴ

寒い時期になってきました!
足元が冷える時期には、足浴がおすすめです!

こんばんは、あすぴです。

すっかり寒くなってきましたね。

私が好きなケアである足浴が、特に気持ちいい時期がやってまいりました。

今回は、訪問看護で行う足浴の実際について解説します。

今日から取り入れられる工夫やポイントを含めてお伝えしていきますので、足浴を行う看護師さんや介護士さんはぜひ参考にしてください!

目次

訪問看護の足浴の目的とは?

足浴とは、部分浴の1つでタライやバケツにお湯をためて足をつけて洗うという、お馴染みの清潔ケアです。

足浴の目的は、病院と在宅で大きく変わりはありません。

足浴の目的

皮膚の清潔保持

全身の血行促進

皮膚の状態観察

気分転換、爽快感を得る

など

では、病院と在宅で行う足浴にはどのような違いがあるのでしょうか。

訪問看護で行う足浴の手順

①環境を整える

訪問看護で行う足浴は、病院とは実施する環境が異なります。

まずは安全に足浴ができる環境を整えます。

利用者さんの私物に水が跳ねないようスペースを作ったり、タライやバケツを置く場所を確認します。

②物品を揃える

在宅では、基本的に利用者さん宅にあるものを使用してケアを実施することが多いです。

足が入るほどの大きなバケツやタライがない場合もあります。

訪問看護事業所からお持ちすることもありますが、事業所にもない!という場合には、組み立てた段ボールにゴミ袋などのビニール製の袋を被せるとタライの代用ができます。

小さめの衣装ケースで代用したこともあります。

石鹸で洗浄した後には、あがり湯も用意します。

あがり湯は在宅定番のペットボトルシャワーでもいいですし、お風呂の手桶にお湯を用意してもいいですね。

周囲に水が跳ねたり、こぼれたりを予防するためにレジャーシートやゴミ袋を敷いておくと安心です。

準備する物品一覧

  • バケツやタライ(なければ段ボールにビニール袋を被せる)
  • お湯(足浴用、あがり湯用)
  • レジャーシートまたはゴミ袋
  • タオル
  • 石鹸、ボディソープ
  • 保湿剤、クリーム
  • ディスポグローブ

③足浴できる体位を整える

足浴は座位または臥位で行います。

自宅での療養環境は様々で、介護用ベッドを使用している方だけでなく、一般的なベッドやソファベッド、布団を使用する方も多くいます。

座位を保持できる利用者さんは、10分前後は座っていられるポジショニングを調整できると安全です。

下肢の浮腫が強い場合には、バケツやタライの淵に下肢が接触し皮膚トラブルを起こす場合があります。

膝のポジショニングまで意識して体位を整えられると、より安全に実施できます。

④実施、片付けをする

足浴を実施する際には、足の温度によりお湯の温度を調整します。

下肢冷感が強い場合には、38℃くらいの温めのお湯から徐々に足し湯すると安楽にケアできます。

足のマッサージや脛部分への掛け湯、指の間も丁寧に洗浄します。

最後は上がり湯で石鹸成分を流し、細部までしっかりと水分を拭き取ります。

片付けをする際には、実施したバケツ周辺やバケツを運んだ導線に水滴が落ちていないか確認します。

また、使用後のお湯は排水していい場所を利用者さんやご家族に確認しましょう。

浴槽の排水溝に流す、洗面所で流す、時には家の外の水道に流すこともあるかもしれません。

利用者さんごとに生活のルールがありますので、注意していきましょう。

訪問看護での足浴の工夫

前項は訪問看護の足浴のポイントをお伝えしました。

では、訪問看護での足浴はどのような工夫ができるでしょうか。

足を観察する時の工夫

足浴の目的のひとつとして、足の皮膚状態の観察を挙げました。

足の皮膚を観察する際には、まず皮膚の発赤、発疹の有無を観察します。

特に指と指の間や指の腹の部分には、白癬による表皮剥離が生じやすいです。

また、爪の肥厚や巻き爪など形の変化も確認していきましょう。

抗真菌薬の処方が必要な場合には、主治医へ報告します。

また、足裏の皮膚の角質肥厚にも注目です。

角質肥厚は、下肢の血行不良や体幹のバランス不良、乾燥、白癬などが原因です。

角質肥厚の左右差がある場合には、歩行時の傾きに偏りがある可能性があります。

角質を除去することで、足底感覚が向上し歩行状態の改善にもつながります。

歩行が可能な利用者さんの場合には、歩行状態も踏まえて観察し、定期的な角質ケアを看護計画に取り入れるなど対応を検討しましょう。

リラックスできる状態を作る工夫

自宅で足浴を実施する際には、リラックスできる状態を作ることが大切です。

私が足浴を実施する時には、利用者さんの好きな音楽をかけたり、室温を暖かめに調整するようにしています。

また、下肢の皮膚に異常がなければ、入浴剤を使用して利用者さんと一緒に香りを楽しむこともあります。

「◯◯の湯」というパッケージの入浴剤を使用した時には、過去に旅行に行ったお話を聞かせてくださってとても盛り上がりました。

利用者さんがリラックスできる状態を作ることができると、今後の治療の希望や在宅での療養の希望など、看護の方針を決定していくために重要な利用者さんの素直なお気持ちを聴くこともできます。

家にある入浴剤の代用品の工夫

入浴剤の代わりに利用できるものもあります。

下肢に外傷がないことを確認して、試してみてください♪

牛乳

ミルク風呂と同じで、身近にあり使用しやすい一品です。

牛乳はカルシウムやビタミンを含み、美肌効果が期待できます。

バケツ1杯のお湯に100ml〜200ml程度で十分です。

緑茶

緑茶の茶葉はカテキンを含み、殺菌効果があります。

肌にも優しく、香り高くリラックスできますよ。

出涸らしでも十分なので、経済的にも使いやすいです。

不織布やガーゼの袋などに入れて使用します。

柑橘類の果物

柑橘系の香りは、気分をスッキリとさせてくれます。

食べ終わった後の皮を取っておいていただいて、袋に入れてお湯に浮かべるといい香りが楽しめます。

冬至の時期には、柚子湯の代わりに柚子足浴なんていかがでしょう?

まとめ

今回は、訪問看護の足浴についてお伝えしました。

寒い時期には、特に下肢の冷えが現れます。

足浴で体も心もぽかぽかなるようにケアして、心地よい在宅療養を支援していきましょう。

皆さんの工夫しているケアも、ぜひ教えてくださいね!

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この記事を書いた人

総合病院で病棟勤務後、出産を機に訪問看護に転職。
訪問看護初心者であり、子育て真っ盛りの1児の母でありながら管理者に就任。3年半の管理者生活を降任し、現在は訪問看護師として働きながら新たな訪問看護師の仲間を増やすため初心者ブロガーとしても活動中。
お酒とホームパーティが大好きな30代半ばの働くママ。

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