訪問看護のあるある服薬管理〜残薬が多すぎる場合〜

こんにちは、あすぴです。

訪問看護では、服薬管理も重要な仕事の一つです。
初回訪問で自宅に伺うと、出てくる出てくる残薬の山…。
何年前の残薬でしょう…?
このような光景はよくあります。

今回はそんな服薬管理のあるあると、わたしが実践している対応策をまとめてみました。

目次

事例紹介


1人暮らしの80歳代男性、Bさん。
心疾患があり内服薬での病状コントロールをしていますが、症状の悪化で入院することになりました。

最近薬の飲み忘れが多く、定期的な内服ができていないことがわかり、退院後からは訪問看護の介入の依頼がありました。
訪問看護師が自宅へお邪魔すると、5個のビニール袋に入った処方薬の山が…。

残薬は数もバラバラで数年前に処方されたものもあり、とにかく袋を開けて中身を確認しました。
お薬手帳を拝見し、現在内服が必要な薬を明らかにし、古い処方分は破棄させていただきました。
お薬手帳は写真に収め、カルテに保管しました。

その後は主治医に一方化を依頼し、次の受診後からは一包化されたお薬をもらうことができました。
一包化されたお薬は、お薬カレンダーを使用しカレンダーの横に設置したことで曜日を把握しやすくなり、飲み忘れが激減しました。

しっかり内服での症状コントロールを行えたことで、入院せずに現在も在宅で趣味活動を楽しんでおられます。

現場で使えるテクニック

残薬は処分を検討。薬剤師との連携も大事!


かかりつけの病院が複数ある場合や、多数の薬を飲む必要がある場合には、飲み忘れがあった際に残薬にばらつきが出て管理するのが大変ですね。
ケアマネジャーさんから依頼を受け訪問すると、出てくる出てくる薬の山…なんてことはよくある光景です。

私の場合は、とりあえず訪問時にはあるだけの薬とお薬手帳を出していただきます。
そして現在処方をしている薬局に問い合わせ、残薬の相談とともに薬の使用期限をきき、古い薬は分別して捨てます。(もちろん本人、家族の同意を得ます。)

どうしても取っておきたいという方には、一定期間古いものは一つの袋にまとめ、次回の受診時に薬局に持って行っていただいて薬剤師の指導を受けてもらいます。
薬局によっては、残薬を取り置きして毎月必要分だけ出してくださる薬局もありますよ。
直近数ヶ月の内服薬になれば、残数確認もだいぶ楽になります。

主治医と情報共有して一包化の検討を!


もし内服すべき薬の量が多い場合には、一包化してもらうよう医師に依頼しましょう。
病院やクリニックに受診して処方を受けている場合、ご本人やご家族から医師へ近況を報告しています。
しかし、病状をお話しすることがメインとなりますので、服薬が出来ているかなど日常の様子はあまり伝わらないこともあるようです。
そこで訪問看護師から主治医の先生に、在宅療養の現状を客観的に報告することがあります。
先生は毎日忘れなく服薬できていると認識している(患者様から「飲めてます」と言われている。)けれど、実際は残薬がたくさん、なんてことは訪問看護ではよく聞く話です。
在宅での様子を報告して、医師と連携して治療を継続できるよう支援すること、それは訪問看護師として重要な役割でもあります。
また、一包化することで、訪問中にかかる内服薬セットの時間短縮にもなります。
複数の医療機関にかかっている場合にも一包化しておくことで2〜3包をホチキスでまとめるなどより簡易的になります。
手先の感覚が低下している人や視覚障害がある方の場合、一包化よりもジップロックの小袋にヒートから出して入れることで、開封してそのまま口に入れられるため周りに落としてしまう心配がなく便利です。

大切なことは、なぜ残薬があるか。


ただし、注意して欲しいのは残薬整理をする際のご利用者様との関わり方です。
なぜ、残薬がこんなにあるのか。
それは、「できると思ってやってきたから」です。
服薬管理の支援を必要とするご利用者様は、疾患や加齢により認知機能の低下、身体機能の低下を来した方がほとんどです。
今まで自分のことは自分でやってきたんです。
だけど、支援が必要となった根本の原因があります。
その自尊心を傷つけないことが、今後の関わりには重要です。
事例では初回訪問から薬の整理を始めましたが、実際には初回でご利用者様が「できていないこと」をすべて他人(看護師)に見せることは難しいかもしれません。
でも、決して焦らずに、「ご利用者様の体調を維持して在宅生活を続けること=望む生活を続けること」を念頭に関わり続けることが大切です。

まとめ

さて今回は、訪問看護にあるあるの服薬管理についてお話ししました。

  • まずはお薬手帳で最新の処方薬を確認する!
  • 古すぎる残薬は可能であれば処分する。
  • 処分したくない場合には薬剤師の介入も検討。
  • 一包化依頼で確実な服薬管理を!
  • 何よりご利用者様の今までを大切にすること。

今回は、わたしの手書きイラストも載せてみました(*´◒`*)ふふふ

皆様の業務のお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人

総合病院で病棟勤務後、出産を機に訪問看護に転職。
訪問看護初心者であり、子育て真っ盛りの1児の母でありながら管理者に就任。3年半の管理者生活を降任し、現在は訪問看護師として働きながら新たな訪問看護師の仲間を増やすため初心者ブロガーとしても活動中。
お酒とホームパーティが大好きな30代半ばの働くママ。

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