訪問看護に勤務して、最初に準備したのは名刺です。
病院で勤めていた時には、自分の名刺なんて縁のないものと思っていました。
そのため、社会人でありながら初歩的な名刺交換のマナーも知りませんでした。
新入職の訪問看護師の方だけでなく、訪問看護に慣れた看護師の皆さんも、ぜひ名刺交換のマナーを確認してみてください!
訪問看護ではご利用者様に名刺を渡します
訪問看護では、ご利用者様や医療機関の関係者、他事業所の関係者などに名刺をお渡しして自己紹介します。
病院では名刺を作成する機会も少なく、初めての名刺だという方も少なくないのではないでしょうか。
名刺には、自身の氏名だけでなく事業所の名前、住所、電話番号などの情報や事業所の雰囲気が伝わるデザインなどが印刷されます。
印刷する内容は自由に決められますので、お渡しするご利用者様や関係者に、事業所や自身のアピールポイントが伝わりやすいデザインがいいですね!
顔写真入りや似顔絵入りの名刺は顔と名前が一致しやすく、おすすめです。
オンラインで注文できる印刷会社が多いので、店舗に出向く必要がなく多忙な訪問看護師には助かります。
一からデザインする方法もありますし、あらかじめ作られたデザインのパターンに、情報を載せていく方法もあります。
名刺の渡し方のマナー
さて、名刺交換のマナーについて確認していきましょう。
名刺は名刺入れに入れて持ち運ぶ
名刺を渡す時には、相手の目線に合わせる
名刺を受け取るときは両手で受け取る
名刺を渡すとき
名刺は名刺入れに保管し持ち歩き、名刺交換をする時には名刺入れから取り出すようにします。
時々カバンのポケットから直接出したり、首から下げた名札ケースから出す方がいますが、マナーとしては間違っていますのでご注意ください。
名刺を渡す際には、渡す相手との間にテーブルなど挟まずにお渡しすることがマナーです。
また、座ってからでなく立ったまま名刺交換するのがマナーとされています。
しかし、訪問看護の現場ではご利用者様がベッド上に寝ていたり、端座位でいることが多いですよね。
わたしはそういった場合、ご利用者様に顔と名刺が見えるように、しゃがんだり目線があう高さまで体を下げてご挨拶します。
名刺をお渡しする際には、名刺入れの上に名刺を載せる形で、必ず両手でお渡しします。
お渡しする際には必ず、自分の所属する事業所と名前を名乗ります。
名刺を受け取るとき
ご利用者様へは相手から名刺を受け取ることは少ないです。
しかし、医療機関や介護事業所などの関係者からは、相手の名刺を受け取ることが多くあります。
相手から受け取るときにも、両手で受け取ることが基本です。
万が一、相手と同時に名刺を交換する場合には、片手で交換することになります。
上記の渡し方と同様に、名刺入れの上に名刺を準備し、両手で差し出します。
相手の名刺を片手で受け取り、名刺入れの上に置いて持ちます。
相手が自分の名刺を受け取ったら相手の名刺は両手で持ち直します。
名刺をしまうとき
訪問看護での名刺交換の場合、ご利用者様宅や事業所の入り口や受付などが多いです。
ビジネスマナーでは、頂戴した名刺はすぐに名刺入れにしまわないと記載されているものもありますが、訪問看護ではすぐに次の行動に移ることも少なくありません。
そのため、自身も相手も交換した名刺をすぐに名刺入れにしまうことがよくあります。
その際には、記載されている内容を一通り確認後に、
ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
などと、一言添えて名刺入れにしまいましょう。
正しく名刺を渡せると印象アップ
名刺交換はコミュニケーションの一つです。
名刺をお渡しする時は、ご利用者様と初めてのご挨拶になることがほとんどです。
名刺をお渡しする動作がスムーズですと、看護師の落ち着いた雰囲気が作れます。
バタバタと焦っている看護師より、所作のキレイな看護師の方が印象がいいのではないでしょうか。
実際にわたしも初回訪問の際に、名刺をきちんと両手で持ってご利用者様にお渡ししたところ、「初めて会った時からしっかりしていて任せられると思った。」とお話しいただいたこともあります。
ご利用者様は初対面の時には、特に看護師の様子を見ています。
美しい所作で名刺を渡して、その後の看護介入に繋げてくださいね。
名刺はネット注文で作れます
名刺はインターネットで簡単に注文できます!
事業所のイメージにあった名刺を作ることが大切です。
名刺は相手の手元に残せる、自分の分身です。
特にお仕事をもらう医療機関やケアマネジャーの方に、後から見ても思い出してもらえるような名刺が作れると素敵ですね。
👇ここの名刺はめっちゃ可愛くて見るだけでも満足♪笑
まとめ
今回は、訪問看護で使える名刺交換のマナーをご紹介しました。
病院ではなかなか機会のなかった名刺交換。
訪問看護に就職した看護師の皆様はぜひ、名刺交換という外部関係者やご利用者様とのファーストコンタクトを大切にしてください。
それでは引き続き、訪問看護ライフを楽しみましょう♪
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